ななこ♂の部屋

小説「プログラミング・ガール」を書いています。

「幕が上がる」映画評

 舞台は高校演劇。いわゆるアイドル映画はラブコメや派手な映画が多い中、比較的地味なテーマである。その分、演技力が問われる映画でもある。「青春」という言葉がピッタリくるような清々しい物語である。ももクロのこの年代しか出来ない、と思わせてくれるような演技である。それぞれのキャラクターに合った役柄で、観ていて引き込まれた。

 しかし突出していたのは教師役である黒木華の演技である。僕はこの女優を初めて観た。まさに役が乗り移ったような怪演であった。

 僕も高校時代、演劇部の裏方だったので、懐かしい思いとその情熱が伝わった。アイドル映画ではなく、とても面白い映画だった。