電脳空間

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「君の名は」映画評

 ある人間が阪神大震災東日本大震災)を経験して、その被災を免れる「あったかも知れない未来」を夢想する。3年前の記憶をもう一人の自分として、性別も変わり「多重人格」になる。そして2つの人格は出会うことにより治療は終わりを迎える。

 2人のやりとりに「ケータイ」が使われていたのは象徴的だ。朝の目覚めから「ケータイ」のアラームで起き、2人は入れ替わり、2人はメールでやりとりする。過去の失ってしまった記憶も「ケータイ」にはきちんと残っている。

 いわゆる「ボーイ・ミーツ・ガール」映画である。少年は少女と出会い成長する。宿でバイト先の女性と一夜を共にするのは暗に性的な意味を含んでいる。「口噛み酒」を飲むことにより「過去」を変えようとする。分かりやすく言うと、「酒」と「女」を覚える。少女もまた髪を切ったりして、変化が起こる。

 社会現象にもなっている本作は「エヴァ」を想起させる。「セカイ系」と呼ばれる新海誠監督の作品もまた「エヴァ」同様、時代の「症状」である。