ななこ♂の部屋

小説「プログラミング・ガール」を書いています。

精神科医との対話⑱

 どうやら先生は私の病状を見誤っていた。それについて謝罪は無かったが、背中がそう語っていた。私は別に気にしていない。「この先生なら病気を良くしてくれる。」と常日頃から思っているから。Dont,warry Miss Take。

 しかし、おかげで一つ分かった事がある。生きてりゃなんとかなる。そこさえ間違えなければ、パソコンの買い替え時期を間違えたり、缶コーヒー代がかかり過ぎることも気にならない。健康の為に控えてはいるが。

 気分転換に床屋に行った。私は床屋トークが苦手だ。サッパリして出てきた。これで3日は良い気分でいられる。歩きながらそう思った。SONG BOOKもそう言ってくれているかのようだったし。

 昼飯はいつもの日高屋。常連だなんてカッコいいものではないが、居心地は良い。いつもの油そばを注文し、水で喉を潤す。スマホで時間を潰しながらラーメンを待つ。ラーメンは相変わらずいつもの味だった。

 「人生を語らない」私は少し散歩をすることにした。SNSは嫌いだ。一億総批評家ぶって人生を語る。恥ずかしいことだ。と思いつつ、私も最近インスタを始めた。良いじゃないか、仲間に入れてくれ。前言撤回。

 コンクリートの階段はどこまで続くか分からなかったが、いい運動になる。どうせ終わりはあるし。まるで正直者のようにそう思った。