ななこ♂の部屋

小説「プログラミング・ガール」を書いています。

精神科医との対話㉖

 私は思う。一生懸命頑張って行きてる奴を一体誰が笑えるのだろう?タバコを吸いながらそんな事を考えている。図書館に行こうか、どうしようか。とにかく私は外に出たい。家にいるのは日が落ちてからで充分だ。

 GO GO 7188を聴きながら散歩をする。朝の日差しは私の網膜まで届く。別に前向きに生きてるつもりは無いが、後悔だけはしたくないな、と思う。曲はハイロウズに変わった。良い選択肢だ。

 資格試験の勉強をしようか。やはり前向き。だって自分にできる範囲で頑張りたいじゃないか?そうだ、隣駅まで歩こう。何があるわけでもないが。生きてることが治療なんだから。

 駅前では老人がベンチに座っていた。腰を曲げた老婆が大きな荷物を抱えている。彼女の現実がそうさせるのかは分からないが、それを眺めてぼんやりタバコを吹かす。良い写真が撮りたい。ラーメンの画像を乗せただけで「いいね」がついてもしょうがない。

 赤い看板のラーメン屋が見える。そこまで歩こう。