ななこ♂の部屋

小説「プログラミング・ガール」を書いています。

不調と好調

 テンションが高かったり低かったり。梅雨の時期はそんな感じだ。別に季節のせいにするわけではないが、傘を持つのはウザったい。近所に住む外国人家族は夜になると決まって誰かが来る。興味は無いが、その声が聴こえる。

 コンビニまで行こうか思案する。ポストの中には督促状とDMと封筒が入っている。それを一つずつ開けて確認する。「大したモノは無いな、」とタバコを吸いながら独り言を言う。彼女は言う「愛が足りない。」と。それは私に言っているのか、世間様に言っているのか分からないが、どちらにしろそれは正解だ。

 電子音が耳に入ってくる。私のiPodからはSONG BOOKが流れてくる。最近はTVに出ているらしいが、そんな事には興味がない。舗装された道路には朝の雨で濡れている。道端には紫陽花が咲いている。夕方からまた雨が降るらしい。それをラジオで聴きながら支度をする。

 曇天の空模様で空を見上げると猿が飛んでいる。そんな日常だ。ホントに猿は飛んで無いが。飛んでたら大変だ。村上春樹ラジオDJをするらしい。その夜にはカエルが降るかも知れないが。どうやらお喋りらしいから、まあまあ期待は出来る。iPodのプレイリストはSt.になった。私は歩いている。