ななこ♂の部屋

小説「プログラミング・ガール」を書いています。

人生案内

 ウチは読売新聞を取っている。そこに「人生案内」というコーナーがある。作家や大学教授、ライター、スポーツ解説者精神科医、などの様々な分野の専門家が問題に回答してくれる。

 そこで「平成の人生案内」と銘打った記事が載っていた。平成で一番多かった悩みは息子・娘の「引きこもり・ニート」問題だった。その世代は就職氷河期に当てはまる。一生懸命勉強して、学校を卒業しても、社会からは必要とされず、ココロを閉ざした。

 企業というのは勝手なもので、「社会の器」という社会的役割は無視して、その世代を切り捨てた。今は景気が回復し、未曾有の人手不足らしいが知ったことか。この平成の時代に「心の病」という社会的問題が浮上した。

 この問題は決して個人的な問題ではない。社会の問題である。そのような問題に対して回答者は卓抜なる答えを示してくれる。時にユーモアに。人生というレースの伴走者のように。良識を持って温かい回答をしてくれる。

 私は新聞で「人生案内」を読むのを楽しみにしている。本当に大切なモノは何かというヒントが隠されている気がするからだ。