ななこ♂の部屋

小説「プログラミング・ガール」を書いています。

GRⅢ

 やっちまったよ、、、散歩がてらに柏のビックカメラに行ったら、コイツが並んでいた。いや、知ってたさ、お前が出たことを。思えばⅡ が出たのが4年前。散歩のお供によく連れて行った。

 GRの最大の魅力は単焦点しかない、という点。最強のスナップ・シューターだ。一眼レフにはない軽快さ・持ち運びのしやすさがある。私がGRが好きな点は写真家の森山大道さんの影響が大きい。

 「アレ・ボケ・ブレ」に代表される「スペックでは語れない物語」が彼の写真の中にはある。また、新宿という街を撮り続けた人である。街の記憶としても面白い。フィルムカメラからデジタルになってもその面白さは変わらない。

 Ⅲ になって大きく変更されたのはISO感度。暗所での撮影が面白くなった。このカメラは難しくはない。ただ己の感性に身を任せ、シャッターを切ればいい。入り口は広くて奥が深いカメラだ。

 SONYCANONとは一線を画するカメラである。「孤高の」という言葉がしっくりくるカメラである。デザインも相変わらずである。また、タッチパネルが採用されたのは大きい。時代の流れを感じる。

 最近のRICOHはあまり好きではなかったが、殊、このカメラに関しては最高である。ちょっとした外出に、気張らず、カジュアル過ぎない、「無骨な」カメラである。憧れのカメラマンと同じカメラを持つという喜びと共に。