ななこ♂の部屋

小説「プログラミング・ガール」を書いています。

おカネの話

 元来、私はおカネに無頓着だ。おカネは使ってからが、スタートだ。世の中は、ヒト・モノ・カネ だ。おカネの優先順位は一番低い。

 私は「おカネがおカネを生む」という考え方が嫌いだ。100万円があれば、一年後にはその100万円の価値は必ず上がる。持っているだけで。何故なら、モノが売れない時代だから。

 だから私は積極的に消費してきた。モノの順位が上がっていた時代だったから。しかし、消費税が10%になり、これからも上がるだろう時代に突入してきた。

 そうすると、必然的におカネの価値が上がる。まして少子高齢化社会だ。備えあれば憂いなし、の「守り」の時代になった。

 私は不動産をいくつか所有しているが、そこではやはりおカネの価値は低い。モノのほうが上だ。欲しい土地は誰も手放さない。

 ヤフオクというのは、個対個。そこで勝つか負けるかは自分の腕次第。そこで私は勝負してきた。

 それもだいたい見えてきた。「私が欲しいモノは大多数が欲しいモノ」という結論に至った。だから、積極的にApple製品を買った。

 そして、社会の最上位にある、ヒトである。複数人のネットビジネスをしている方々からお話を伺って、得た結論は「おカネに価値は無い」という逆説的なものだ。

 私がネットを始めた理由は「フリー」という場だからだ。「フリー」「シェア」「オープンソース」という内田樹先生のお言葉を思い出す。

 「情報の共有化」が価値を生む。情報商材著作権というのは、あと10年後には無くなるだろう。そう、おカネには価値が無いから。それだけ日本が豊かになった証左である。