ななこ♂の部屋

小説「プログラミング・ガール」を書いています。

映画評「ピンポン」

 僕はこの作品の原作である松本大洋さんのマンガ「ピンポン」の大ファンである。だから実写化されると聞いて嬉しさ半分、不安半分だった。多くの原作物のマンガが映画化やドラマ化されるとイメージと違い、失敗するからだ。正直、観たいような観たくないような複雑な気持ちを抱えたまま映画館で観ることにした。

 結論から言うと「大成功だった。」とても面白い映画になっていた。曽利監督はVFXやCG のスペシャリストで、この映像はどんな風に作られたんだろう?と、後にDVDのコメンタリーや特典映像で知ることが出来た。とても気持ちの良いオープニングがあんな風に作られていたなんて!と感心される事ばかりだった。脚本は宮藤官九郎さんで原作のイメージを壊さない、素晴らしい脚本だった。流石はクドカン!という感じだった。

  ストーリーは窪塚洋介 演じるペコとARATA 演じるスマイルの友情の物語だ。彼らは卓球のボールを通じて会話をする。時にケンカし、時に挫折し、時に喜びを語り合う。それは観ているこちらを清々しい気持ちにさせる。卓球は最高にカッコイイ スポーツだ!