ななこ♂の部屋

小説「プログラミング・ガール」を書いています。

母に贈ったiPhone

 スマホを手に入れた母親はいつも愚痴っていた。「ガラケーだった頃は月2000円くらいだったのにスマホにしたら月6000円もかかる!」確かに大手3キャリアの値段は高い。しかしよく考えて見て欲しい。母親は端末代を一括0円で手に入れた。よく考えてほしい「あなたのそのスマホは本当にタダなのか?」答えは否、である。その月々の料金によって賄われているのだよ。慈善事業じゃあるまいし。だからそんな愚痴が出るのがおかしいのである。

 しかし、優しい息子は買い替えの際、自分の使っていたiPhone6 128GB SIMフリー端末を贈った。ヤフオクで売れば6〜8万円ほどで売れたであろう端末を贈った。この有り難みが母親には伝わっているのでしょうか?甚だ疑問である。まあいい、そんな事は。大切に使ってもらえればそれでいい。「豚に真珠」「母親にiPhone」という格言通り(?)、全く使いこなせていなかった。教えても教わる気の無い学生に教えているようなもので一向に頭の中に入ってない。

 ならば勉強してもらおう!AppleStoreのワークショップに行きたがらない母親に無理やり予約して行ってもらった。それから母親はiPhoneの使い方を僕に聞いてくるようになった。目論見通りである。僕の真の目的は母親にiPhoneを教えるのでは無く、母親もApple信者にするのが目的である。狙いは的中!iPad miniが欲しいと言ってきた。まあ、新しいモノはボケ防止にいいからね、