ななこ♂の部屋

小説「プログラミング・ガール」を書いています。

庶務課

 ウェルビーの授業で企業実践というものがある。模擬の会社に見立てて作業する、というものだ。僕は新たに庶務課という所に配属され、検品等の作業をしている。これは担当さんに自分の希望を伝えたためである。社会復帰のステップアップとして就職は短時間の軽作業系を考えているからである。自分は調子の波があるから一番 調子の低い所に就職を合わせる、という考え方である。とりあえずそこからスタートする。

 検品作業はスピードよりも確実性を求められる。一個でも間違えられない、という緊張感を持ちながら作業する。だから単純作業でありながら集中力も付く。これが良い。集中力の回復も自分の中にある課題だからだ。班ごとに作業するから時間内に終わらせるのはチームワークも必要になる。手が空いたら誰かの作業を手伝ったりして休憩時間を取り、一日の作業目標を全員で終わらせる。

 自分で目標さえ持っていればどんな環境であれ成長出来る。大切なのは全て基本である。