ななこ♂の部屋

小説「プログラミング・ガール」を書いています。

静かな日々の階段を

 崩れては立て直し、崩れては立て直しの日々の中で、時に自暴自棄になりそうになる。雑になるな、雑になるなと自分に言い聞かせる。「潔いのと投げやりなのは似ているようで違う。お前のは投げやりだ。」とは何処かのマンガの主人公のライバルの言葉だが、誰かかは忘れた。

 まるで可憐な月見草のようなキャラクターだ。主人公はそうやって支え合っている。私も願う。投げやりになるな、投げやりになるな、と。まあ、私の場合、投げやりになって投げるものは、まあまあの額の借金と肥えた腹の脂肪くらいのものだ。誰も欲しがらないから、投げたりもしない。

 「自分の居場所は他人が作ってくれるモノではない。自ら獲得していくモノだ。」私は常にそう思っている。ゲームの流れは自分たちで持ってくるもんだろーがよ!と宮城は仲間に声を掛ける。それを聞いた牧は「PGとして一歩成長したな、」と捉えた。私はマンガから多大な影響を受けているが、それは強ち間違いではないのかも知れない。

 ま、とりあえず借金と脂肪を何とかしたい。これは私にとって難しい事ではない。全ては治療に繋がるからだ。セルフコントロールが重要だ。そう、繰り返そう。崩れては立て直し、崩れては立て直し。この日々こそ、いつかきっと私の財産になる。その日々の中でカレーが美味いとか、今日は良い天気だとか、好きな娘からのメールがあったりとか、そうやって楽しみながら呼吸をする。