ななこ♂の部屋

小説「プログラミング・ガール」を書いています。

精神科医との対話

 「カツカレー食べたい」彼女は呆れた顔をして「また太るよ」と答える。イチローは毎朝、カレーを食べるらしいが、きっとそれは忙しい中にも奥さんの手料理を食べ、奥さんと時間を共有する、という彼なりの配慮なのだろう。

 お酒を飲まない私は夜の街を遊ぶ、という事をしたことがない。ま、真面目。真面目の何処が悪いんでしょうか先生?だいたい私は教師に嫌われた。大学の推薦も蹴ったときには、名指しで馬鹿にされた。

 その教師は知らないだけなのだろう、時代は変わる、という事を。また、人の心の中を知ろうとしないだけなんだろう。大概において大切なことは放課後に学ぶことだ。飲み会という名の空疎な盛り上がりの中で、繫がればいい。

 晴耕雨読の私には時間がゆったり流れる。PUNK的生活。遠藤ミチロウ町田町蔵もそうだ。礼儀正しく、常識をわきまえ、ステージの上では攻撃的であり、LIVEの前では酒を控え、体調を整える。

 ブラックコーヒーを飲み、甘いケーキを食べる。PUNK的生活。具体と抽象の中で第三のプレイスの成功がそこにある。家庭、職場・学校、余暇。私の遊び場は上野公園であり、青山墓地であり、Today at Appleだ。

 ま、そんな事はいい。紋切り型の解答なんて聞きたくない。今年の冬は初めてブーツを買った。最初は革が硬かったが、段々 足に馴染んできた。自分は完璧を求めない。その時点で物事は破綻している。余白があってもいいんじゃないか?