ななこ♂の部屋

小説「プログラミング・ガール」を書いています。

Touch Generation !

 「異質なゲーム機」。それがNintendo DS のコンセプトだった。PS に負けに負けていた任天堂最後の切り札だった。

 発売当初、私は無関心だった。「2画面?何に使うのww」という感じ。世間の感じもそんなだった。

 初代、DS が発売されて、風向きが変わった。「え、何これ⁉ 面白いじゃん!」。そしてそのキラータイトルは、マリオでもゼルダでもなく、「脳トレ」だった。

 川島隆太先生 監修の元、「遊びながら楽しく学習出来る」という今までにない、ゲームの裾野の広がり方だった。

 初代からモデルチェンジして、「DS Lite」は予約も出来ないほど、売れに売れた。その頃のゲーム屋はお祭り騒ぎだった。

 その「楽しく学べる」シリーズを、任天堂のキャッチコピーは「Touch Generation !」と呼んだ。「全ての世代が楽しめるゲーム機」として。

 私がハマったのは「えいご漬け」というソフト。「勉強」というより、「遊び」という感覚が近かった。

 「私はゲーマーだ。」と言った岩田さんの言葉は深い。そう、「ゲームを愛している。」という意味だ。能動的かつクリエイティブな。