いやーーー、「恐い本」ですねー、本作は。本の中の各話のタイトルを見て、「なんじゃこりゃ、オヤジギャグばかりじゃないか!」と思ったね。
「嫌われ男の一生」とか、「ひょっとして死ンデレラ」、「痛快ゼツボー通り」などなど。サラリーマン川柳みたいなのが並んでいる。
なんつーーー悪意でしょうね!完全に、おじさんにケンカを売っている。オヤジギャグの「寒さ」をここまで露悪的に書いたのは見たことがない。
という訳で少し読んで見ると、ユーモアに溢れ、且つ男に対する批判のロジックが明快で、久しぶりの読書が「チョーいい感じ」です。キレキレですね!
で、本題の「本の装丁」ここです!この本の全ては!!!①色をピンクを使いながら、少女趣味でなく、「カワイイおじさん」のシャツみたいな色にしている事。
②タイトルのフォントが「ニッポン」は明朝体で、絶滅寸前の「ニッポニア・ニッポン=日本の国鳥の鶴」からの引用であることが伺われる。絶滅寸前のオジサン。
③一転、「おじさん」のフォントはかわいく、まるで「カワイイおじさんなら許すけど」と言った態度が伺い知れる。
④で、著者のところは、キンキラ・ラメを使い、「ニッポンのおじさん」を見下している。小ネタがブラックジョークが効いていて、「触るな危険」な本である。