ななこ♂の部屋

小説「プログラミング・ガール」を書いています。

精神科医との対話。

 タバコを深く吸い、ぼんやり考える。人の深さってヤツに。彼女は言う「繊細過ぎるわ」と。まあ、その通りだろう。しかし、悪い気分でもないのも確かなのだ。

 「まだまだここで、学ぶことは多いな」と感じ、少し嬉しい。ま、カネにはならんが、。41で蓄えもなく、病気持ちで、彼女なし、仕事もなし。まあまあ終わっている。

 が、果たして自分の人生が悪いか?と聞かれたならば、どう答えようか?少しだけ迷う。夏の雲の形は嫌いではない。

 無職だが、やっと自分の居場所が出来た気がする。そして、誠に勝手ながら、少しだけ自分の役割を実感している。

 それを何て呼べば分からないが、「社会参加」だの「自立への訓練」だの、ましてや「就労への移行」なんて言いたくはない。ただ、手の中にぬくもりがあるだけだ。

 「街」を聴きながら、私はその歌詞を読んでいる。世の中にパソコンがあったり、自分のパソコンが、MacBook Pro であることに、こんなに意義のあることは無い。

 そこからいろいろジャンプして、やはり私はタバコを吸いながら、深く考える。彼女は言う「あなたらしいね、」と。私はそれを、「愛」と呼びたい。