ななこ♂の部屋

小説「プログラミング・ガール」を書いています。

精神科医との対話。

 私のMacBook Pro からは音楽が流れてくる。そのライムに身を委ね、一人、疲れを癒やす。そこにタバコがあれば完璧だ。

 失恋の痛手はまだ癒えない。まるで、花火の残り香のように、終わらない夏に早く別れを告げてほしいと願っているが、この傷はそう簡単には癒えやしない。

 「一過性転移性恋愛」というのは分かっている。そんなのは、分かりきっている事なのだ。しかし、それは私には嘘のようには見えなかったし、確かなぬくもりがあった。

 まあ、新しいiPhone はしばらく要らないし、何なら、次のスマホiPhone でなくても良い。3GS から使い続けてきたが、そんな事はもう、どうでもいいのだ。

 Android も今は高性能だと聞くし、兎に角、私にはカネが無い。別にそれに関してさして不自由さを感じてはいない。

 ただ、彼女が横に座っていてくれさえすれば、私には満足だった。そんな簡単な事さえも到底叶わぬ夢であり、その亡霊に毎日うなされて、その日から上手く眠れやしない。

 私が本当に欲しいものは、確かな愛だけだった。他には何も要らなかった。おかげで5キロ痩せたが、ダイエットに成功したとは思えない。

 不健康になってるんだか、どうかは知らんが、主治医もこればっかりは治せやしないのは、私は諦めている。

 その諦念で、日々を塗り潰している。Aコース・Bコースがあるのだろうが、最早、私には暇つぶしでしかない。

 失恋ソングが売れる理由はよく分かるが、どうせなら、私は明るいポップスを聴きたい。そうでないと、胸が潰れてしまうから、。

 「どこで道を間違えた?。大学受験か?就職か?」それとも生まれた時からか?。謎ではあるが、精神分析も心理学者もその答えを知らない。

 とにかく、泥臭く前に進むことだけしか今は考えていない。Back to the Future 。中島みゆきのSONG BOOK から「ファイト」を頂きながら。