ま、なんていうか、「主治医のため」なんだよね。結構、そう思っている。一生懸命、治療してくれえているから。
その先生は毎日、臨床の現場に立ちつつ、公立の病院ではスーパーバイザーとして、やはり現場への指導をしている。
その先生が仕事を休んだ時は、一度たりとも見たことがない。ある人は「仕事が好きなんだよ」と言う。確かにそうなのかも知れない。
しかし、負担の大きい精神科の現場で頑張っている姿は、本当に尊敬出来るし、また、自分の中で大きな支えになっている。
「この先生に付いていけばきっと良くなる」という思いで、毎日を頑張れる。その先生の言葉は特別なものではないが、私の胸には響く。
本当に病気との戦いは大変だ。毎日がジェットコースターに乗っている気分だ。その中で平穏を保たなくてはいけない。
そんな背中を見てると、私も頑張ろう、という気分になるし、甘い言葉は出てこない。ま、私は甘い人間なので、自分への自戒の言葉として。
「名医必ずしも仁医ならず」という言葉はあるが、「仁医必ず名医なり」」という言葉もある。きっとそれは正しいのだろう。
「障害者は、人より頑張って一人前」なのだ。ハンデを背負っているのだから。その差を埋める事を「努力」と言い。それは大きな武器になる。