ななこ♂の部屋

小説「プログラミング・ガール」を書いています。

さよならSONY

 私はSONYのカメラ・ビデオカメラに憧れていた。高性能で高品質。正にブランド。かつてはそうだった。

 「高級コンデジ」というジャンルがある。要はハイスペックなデジカメだ。私はこれを愛用していた。Cyber-shot M3から始まり、現在はM5を使用している。M7が出るのを楽しみにしている。

 もちろん、写真は最高だ。しかし、大切なのはスペックなのだろうか?「今、この瞬間を撮りたい!」という欲望に、果たしてカバンの中にしまわれて、あまつさえしっかりしたカバーが付いているカメラがそれに適しているのか?

 CAPAの写真がスゴいのはあの「瞬間を切り取った」からではないのか?そしてそれは写真には写っていない、戦争の物語を生み出しているからではないか?その美しさは確かにライカでしか撮れなかったのだろう。

 しかし、Pocketに入るカメラ・ビデオカメラを手にした私にはきっとCAPAが撮れなかった写真が撮れるのかも知れない。「欲望」がある。写真には物語がある。それを拾い集める作業から開始していこう。