ななこ♂の部屋

小説「プログラミング・ガール」を書いています。

精神科医との対話㉝

 彼女は言う。「マジ卍。」と。私は意味が分からず聞く、「お寺がどうしたの?」。彼女はそんな事も知らないの?という顔をする。「あんたってバイブス下がるわ。」と乾いた声で言う。何が上がってるんだか下がってるんだか知らないが、どうも若い人は苦手だ。

 「チエって盛り師だよね?」と聞かれたが、私はチエを知らないし、「盛り師」なる言葉も知らない。詐欺師みたいなものなのか?毒でも盛るのか?私にはまだ分からない事だらけだ。取り敢えず私は「その可能性はある」と答える。

 あのイオンが懐かしく思う。世の中訳の分からない事だらけだ。蹴りを入れたくなるが、私は暴力は苦手だ。いかん、いかんと思う。思いついて彼女にこう言ってみる。「いかん、いかんはイカキンタマだな」と。そしたら思いっきり蹴りが飛んできた。

 蹴られるなら、蹴ったほうが良かったと後悔した。かなり痛い。「肋骨が折れたかも」と言ったら。「テメエ、ナメてんじゃねえ!」と怒られた。だから私は「いや、今肋骨はくっつきました。すいません。」と謝罪した。やれやれだぜ。