ななこ♂の部屋

小説「プログラミング・ガール」を書いています。

就労移行支援の1日

 就労移行支援とは、障害者の職業訓練所みたいな所です。就職先も一緒に探してくれる有難い所です。卒業後も3年間、希望者には定着支援を行ってくれるので助かります。毎日、お弁当も出ます。交通費は市から受給させて貰えます。週に一度、面談を行い、悩みや相談にのってくれます。

 と書くと「まるで天国ではないか!」と思われる方もいると思います。ええ、良いことばかりではありませんよ(笑)。まず、休めない。38度くらいの高熱ならさすがに休めますが、微熱くらいの風邪では休めない。僕は躁鬱なので、鬱の時に電話に出れないと何度でもかかってくる。そして、家の電話にもガンガンかかってくる。

 プログラムが厳しい。まあ、仕事してるのと同じ感覚ですね。しかし給料は出ない(QUOカードは月に一度、出席率により貰えたりする)。自習の時間も私語は厳禁。やったことを日報に書かなければならないから、パソコンでYouTbeやネットしている暇はない。あと、職員が巡回しているのでバレたら大変。人によってはノルマを課せられる。

 まあ、仕事に向けての訓練の場だから、厳しいのは愛のムチだと思っていますよ(笑)。企業の障害者雇用率も上がるので就職に向けてはいいかも知れない。1日終わるとグッタリする。人によっては家ですぐに寝てしまう人もいるくらいだ。障害者と言っても千差万別。見た目が普通そうで性格もちゃんとしていて「この人どこが病気なの?」と思うくらいの人もいれば、そうじゃない人もいる。今時の女子、みたいな人もいる。

 中にはついていけなかったり体調を崩してしまう人もいる。基本、契約解除は出来ないので、精神科に入院してしまう人もいる。僕も鬱でも出勤しなければならない時は入院を何度も考えたことがある。しかし、強制的にでもやると、不思議と躁鬱の波も治まってきて、今はまあまあいい感じだ。森田療法に近い部分もあるかも知れない。

 僕は社会福祉士を目指し、障害者枠で管理職になるのが目標だ。その為には強いメンタルと体力と知識と経験が必要だ。夢ではない、目標だ。