ななこ♂の部屋

小説「プログラミング・ガール」を書いています。

遺書

 The Beatlesを聴いたり、お笑いを見てると少し自殺の事を忘れさせてくれる。ありがたい。今日は映画でも観に行こうか?という気力さえ湧いてくる。仕事も結婚もできないだろう。笑われてばかりの人生だ。それは構わない。出来ればこの悲しみを笑いに変えたいとは思っているが。

 生きているのは悲しいことばかりだ。しかし前向きな私はお笑いが好きだ。ロックが好きだ。私を支えてくれるのはそれくらいしか無い。ジョン・レノンが死んだのはとても悲しい。介護はされたくないな。映画館に行く電車賃はあるし。

 それでも私は恋愛をする。たぶん生きる希望なんてそれくらいだ。体調が良くない。もう少し涼しくなったら散歩に行こう。生きてるなんてとても奇妙な事なのかも知れない。精神安定剤の残りを数えながらそう呟く。

 午後2時のアスファルトは陽の照り返しでとても暑くなっている。もう少し涼しくなったら出掛けたい。スポーツ・ジムにでも入会しようか。少しはマシかも知れない。iPodもあるし。村上春樹的。孤独な長距離ランナーは何を考えていたのか?私はそれほど村上春樹が嫌いではない。