ななこ♂の部屋

小説「プログラミング・ガール」を書いています。

精神科医との対話㉔

 私はタバコを吸いながらあのイオンは一体何なのか?を考えていた。魑魅魍魎、奇々怪々、な出来事が続いている。これは私のジャーナリズム精神が疼き出した。こう見えても私は大学でジャーナリズムを専攻していた。単位を落として留年したが。まあ、過去はいい。留年したことはしょうがない。親に泣きついた過去は忘れよう。とにかくあのイオンの謎を解かねば。

 まず考えたのが①アルバイトで侵入する。これはオーソドックスなやり方だが、別にイオンで働きたいわけではない。これはダメ。②普通に客として行く。これはなかなか良い。が、イオンで買いたいモノがあるわけではない。そして私はカネがない。よく考えればイマイチ面白くない。せっかくの面白いネタ、カッコよく謎を解きたい。③業者を装って侵入する。これはマンガの主人公っぽくて良い。しかし変装グッズがない。うーん、いいんだけどねー。④忍び込む。これは犯罪だからダメ。

 結局私は何も進展がないまま、いつもの公園でタバコを吸っている。だいたいこのブログのタイトルは「精神科医との対話」だ。全然、対話していない。やはり対話しなければならない。あのイオンの話も今度診察のときに聞こう。まあ、聞かない。だってこれは小説。念を押す。ブログのアクセス数が欲しいだけだ。もちろんカネは発生しない。だから許して欲しい。