私の家の隣に新聞の配達所がある。そこで余った新聞を回収しに来るお兄さんがいる。時々私が車を出そうというタイミングだと、声をかけて、出させてくれる。
何気ない一声である。そのお兄さんは大量の廃棄する新聞をトラックに一人で積んでいる。「暑い中、大変ですね。」と声をかけたら、「そうっすねーーー」と言った。
そういう何気ない一声が私には本当に嬉しい。普段、親以外の人とあまり会話をしないので、その「あいさつ」だけでも、なんだか救われた気がする。
その人は「汗をかいて労働している」。大人はみんな汗をかいて働いている。私はどうか?確かに散歩したり、資格試験の勉強を始めたりはしている。
しかしそれは「自分のため」であり、「誰かのための」汗ではない。私は「汗をかいて働きたい」目標の資格を取得して、福祉の現場で汗を流したい。
資格はあくまで「仕事の幅を広げるモノ」であり、福祉の仕事は「現場第一」だ。そのための準備の体力づくりが日課の散歩である。
「気力」と「体力」と「知識」をつけて、私は再び仕事をしたい。仕事終わりの缶コーヒーが一番美味い、という一日を過ごしたい。「生きてる」という瞬間が、。